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- 所在地
- 上田市
- 家族構成
- 大人3人+小鳥
- 延床面積
- 144.08㎡(43.50坪)
- 施工面積
- 113.33㎡(34.20坪)
- Ua値
- 0.29 ※地域区分:3地域、断熱等性能等級:等級5
- 冷暖房
- エアコン
- 上部構造評点の変化
- 0.33 → 1.0
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築35年の住まいを「この先も安心して暮らせる」環境に


Hさんご夫妻がこの家を建てたのは、結婚して間もない約35年前。
三世帯でにぎやかに暮らした家は、ご夫妻と息子さんの三人暮らしに。空いている部屋が増え、建物の傷みも気になってきたといいます。
「玄関の天窓から雨漏りしたり、廊下を歩けばギシギシと軋んだり……この家で、この先の老後を暮らしていけるかな?と不安になったんです」
また、これまでは我慢できていた暑さ・寒さも「暮らしのストレス」と感じる場面が増えてきました。
Hさんのお住まいは上田市内でも比較的標高が高いところにあり、以前はエアコンなしで夏も過ごせていたそう。ところが近年は暑さが厳しく、二階の寝室は夜でも熱がこもって眠れないほど。
また、冬は暖房に大量の灯油や電気が必要で、光熱費は年間で40万円近くかかっていたといいます。
「毎日、家じゅうのファンヒーターに灯油を補充して、お風呂や寝室も使う前に温めて……年を取ったらこんなことはやりきれないな、と思ったんです」
これから先もこの家で暮らしていくなら、傷んだところを直すだけではなく、住まいそのものを「この先も安心して暮らせる環境」に整えたい。
Hさんご夫妻のリノベーションは、そんな思いから始まりました。
暮らしの安心を支える「断熱・気密改善」と「耐震改修」


もともと、建物の性能に関心のあったHさん。
工事するなら見た目をきれいにするだけではなく、室内の温度を快適に保てて光熱費が抑えられる「高断熱・高気密」の住まいにしたいと考えたそう。
地元を中心にいくつもの住宅会社を調べ、展示場や施工実例を見学するなかで、しなのいえリノベーションを見つけました。
依頼の決め手のひとつになったのは、断熱工事中の建物見学。
壁の中に断熱材が隙間なく施工されている様子を目の当たりにして「完成すると見えなくなるところまで見せられるのは、性能に自信があるからなのだろう」と感じたといいます。
別のショウホーム(浅間と蓼科が繋がる家)では、木を生かした雰囲気や室内の環境も気に入ったと奥様。自宅とよく似た間取りだったことで、「自分たちの家も、こんなふうに変わるんだ」と、リノベーション後の暮らしを具体的にイメージできたといいます。
こうして、H様の住まい改修プロジェクトがスタート。
具体的な設計に入る前に、しなのいえリノベーションの建築士によるインスペクション(劣化状況の診断)を実施。建物の性能向上リノベーションには欠かせないもので、残されていた新築時の図面や、屋根裏・床下の状況を目で確認して、どのくらい断熱や耐震の補強が必要かを把握します。
インスペクションの結果、地震に弱い構造を改善するための耐震補強と、Hさんご家族が「将来、階段を上り下りしなくても暮らせるように」一階だけを断熱改修するプランが決定。ふだんは使わない二階は収納スペースとし、熱が逃げないよう階段の登り口に断熱ドアを設けることとなりました。


住む人の暮らし方からカタチにする住まい
初めて設計プランを提案されたときのことを、ご夫妻は「想像もしていない間取りでした」と振り返ってくれました。
これまでの家は、道路に面した北東側にキッチン、ダイニング、リビング。
庭に面した南側に二間続きの和室と縁側がありました。
しなのいえリノベーションから提案されたのは、これまでのLDKをご夫妻の寝室と収納に、日当たりが良く庭も眺められる和室を広々としたLDKに入れ替えるプラン。
「設計の方から、この庭と日当たりを活かさない手はないですよ、と言われたんです。新しい家の断熱窓なら、冬の日差しは暖房になりますって。自分たちでは考えてもみなかったので、びっくりしました」
また、スタッフが自分たちの要望だけではなく、暮らし方や使い勝手を聞きながら細かい部分まで検討・提案してくれたことが印象的だったとHさん。
例えば廊下からリビングへつながる入口の幅や、手元が丸見えになりにくいキッチンカウンターの高さ、油跳ねを防ぐコンロ脇の壁、以前は縁側だった場所につくった小さな書斎。
日常の動作まで確認しながら、細かな部分を決めていきました。
工事期間中、ご夫妻は毎日のように現場へ足を運びました。
真夏の工事でしたが、朝早くから準備をして仕事を進める職人の姿や、近隣への挨拶などにも気を配る様子を見かけたそう。
「完成した家に入ったら、造作してもらった家具や建具が、木目まできれいに揃っていて。こんなに丁寧に仕事をしてもらえたんだ、と感心しました」


家が変わると、暮らしが楽しくなる
リノベーション工事を終えて迎えた、初めての冬。
設計スタッフの言葉通りLDKにはたっぷりと陽光が届き、真冬でも晴れた日中はエアコンなしで過ごせたといいます。
「こんなに暖かいなら、と春植えの野菜の種を苗箱にまいて、窓際のベンチに置いてみたんです。そうしたらびっくりするぐらい育ってしまって(笑)。前の家では考えられないです」と奥様。
以前は「コタツやストーブがあるから」という理由でリビングに集まっていたそうですが、今は一階のどこにいても寒さを感じにくいため、家族それぞれが居心地のいい場所で、のびのびと過ごせるように。
灯油の補充や、使う部屋をその都度暖房する手間からも解放されたご夫妻。
「細々したことですが、今振り返るとすごくストレスだったんですね。新しい家で過ごした冬はとても身体が楽で、暖房のある部屋とない部屋を行き来するのも、負担がかかっていたんだなと気づきました。もう以前の暮らしには戻れないですね」
生活コストも劇的に変化しました。
年間で40万円近かった光熱費は、オール電化+太陽光発電の売電収入で、実質負担は36000円ほどに大幅ダウン。
断熱リノベーションの効果が目に見えて現れています。


もうひとつ、ご家族の暮らしが思いがけず大きく変わったこと。
それが、庭との関係です。
以前のリビングは道路側にあり、外を通る人の視線が気になってレースのカーテンをいつも閉めたまま。
一方、南側の和室は庭に面していましたが、普段あまり使わない部屋だったため、庭はどちらかというと「草取りをしなければならない場所」でした。
リノベーションによって和室がLDKに変わったことで、外からの視線を気にせずに暮らせるようになったといいます。
食事時に庭を眺めて
「花が咲いたね」
「そろそろ野菜が収穫できそうだな」
と会話をするのが、家族の新しい日常になりました。
ご近所さんから家を褒められるようになった、とHさん。
住み慣れた家の思い出と歴史を大切にしながら、安心と快適性で「これからの人生」を支えていく。そんなリノベーションから、またひとつ家族の笑顔が生まれました。






