「使えて当たり前」の大切さ。

投稿者:廣澤

しなのいえリノベーションの廣澤です。

9月に入るといろいろなところで「防災」に関する情報を目にしますね。最近は9月1日がなぜ「防災の日」なのか知らない、という人もいるそうです。関東大震災(1923年)から100年以上経っているので、世代によって差があるのは仕方のないことかもしれません。

それはさておき、災害時でも人は食事や排せつなど、生命維持に必要なことがあります。裏を返せば、ふだんの暮らしで当たり前に使っているトイレやお風呂、キッチンに不具合が生じると、途端に日常生活に支障が出るということでもあります。

先日、社内のスタッフが「家のトイレが壊れた」というので話を聞いてみると、排水管のつまりや便座、ウォシュレットの故障ではなく、便器本体のバルブが故障したそう。タイミングの悪いことに、そのトイレは生産から14年経っており、メーカーにも交換用の部品が残っていない(※)とのこと……もうトイレ本体を交換するしか手段がありません。

※トイレなどの住設機器は製造終了から10年経つと、交換用部品の製造・保管も終了するのが一般的

急いで工事の手配をしましたが、これもタイミングが悪く配管に適合するトイレの在庫がなかったため、スタッフの家では数日間「用を足したら、汲んでおいたバケツの水で流す」という生活。いつもならトイレの洗浄ボタンをピッと押すだけなのですから、とても不便だったと思います。スタッフ自身も「家族に幼い子供や介護の必要な高齢者がいたら、もっと大変だったと思う」と話していました。

「使えるのが当たり前」というものほど、壊れたとき生活に与えるダメージは大きくなります。そんな非常事態を防ぐためには、やはり定期的な点検・メンテナンスが大切。比較的新しいお住まいでも、築10年を目安に設備機器の点検をおすすめします。機器によって「安全に使える期間」を表示していたり、メーカーのWEBサイトで確認できるものもあるので、今は不具合がなくても、定期的にチェックする習慣をつけておくとベターです。少しでも違和感や不具合を感じる場合は、ぜひ早めにしなのいえリノベーションへご相談ください。

WRITER

推進課

廣澤 Hirosawa

二級建築士

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