12坪の暮らし
先週末は松本でリノベプランのファーストプレゼンでした。
いつもクライアントから「どんな暮らしがしたいのか」を根掘り葉掘り聞きだし、その要望をかなえつつ斜め上の提案となるよう心がけています。
しっかりヒアリング出来ているつもりなので的外れにはなっていないでしょうが、ファーストプレゼンはいつも少し緊張します。
今回の要望は40坪の平屋を老後暖かく暮らせる住まいにしてほしいというもの。
住まい手は1人なので、改修範囲を出来るだけ小さくし、かつ暮らしやすいプランを考えた結果、改修範囲は12坪となりました。
もちろん、この中に玄関以外のすべての要素が盛り込まれています。
12坪の暮らしを動線と共に追ってみると、歩く範囲が少なく、家事動線もシンプルなのが分かります。
でも、狭いわけではなく、視線の抜けもあり、いろんな居場所もある。
一部断熱空間になくてもよい収納は既存空間を使うなどの工夫をして、施工面積を抑える工夫もしています。
プランを見たKさんから「これで行きましょう」とのお言葉をいただき、ホッとしました。
ところで、今回の工事は長野県が進めている信州健康ゼロエネ住宅助成金制度の対象になります。
今年度から部分リノベでも主たる生活空間がすべて断熱空間にある場合はZEH化リフォームとしてもよいとの見解が示されました。
確かに、冷暖房する空間が限られているし、その空間からは熱が漏れないということを考えれば至極全うです。
大きな家をすべてリノベして高性能にしても使わない範囲まで冷暖房するのであれば結局エネルギーをたくさん使ってしまいますので・・・。
そしてなんとZEH化リフォームの助成金は総工費の20%もしくは140万円(最大)のどちらか低い方となりますので、これは見逃せません。
どうぞ皆さん、この素晴らしい制度を使って健康に暮らせるリノベーションに取り組んでください。
今度の冬は快適に過ごせますよ。
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